広域ゼロメートル市街地研究会
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第7回ワークショップ 「身近なところで今後の進めるべき対策を検討する」

2009年5月17日
場所:葛飾区新小岩北地区センター 多目的ホール
主催:NPOア!安全・快適街づくり
   広域ゼロメートル市街地研究会
   新小岩北地区連合町会
共催:葛飾区
   (財)日本開発構想研究所

1.情報の共有

(1)自助・共助・公助のあるべき姿,これまでの取り組みの共有と到達点の確認

 防災活動における自助(個人が行う取り組み)・共助(地域が行う取り組み)・公助(行政が行う取り組み)の現状とあるべき姿について確認しました.この話の中で,東京のこれまでの防災訓練は地震訓練が中心であり,今後は水害についても訓練を行っていく必要があること,水害防災では自助・共助・公助の連携が必要不可欠であることを学びました.次に,新小岩北地区で2006年から行われてきた取り組みの内容と今後の目標について確認しました.

(2)公助の取り組み状況

 公助の取り組み状況について,葛飾区の杉村氏,三浦氏から説明をいただきました.葛飾区で水害が発生しそうな時は,区が配布している洪水ハザードマップに記されているように,水害が発生する前に,避難勧告・指令が発令され,安全な避難場所に避難することになっていることを確認しました.この避難先として,市川市や松戸市の高台が考えられおり,葛飾区の方で避難場所の調整を行っているとのことでした.
 避難に援護を必要とする方の避難については,公助と自助・共助の協力が必要であることも確認されました.水防のための備蓄物資が区内9ヶ所に設置されていること,土嚢が準備されていること,消防と連携して水防訓練が行われていることについても説明があり,公助と自助・共助の連携が重要であることが感じられました.また,中川護岸耐震補強工事と併せて,親水テラスが設置されたことも報告されました.ここでは参加者の方と質疑応答、意見交換も行われました.

2.テーブル議論

 第1部で水害に関する災害意識と情報,取り組み状況を共有したところで,町会毎のグループに分かれてテーブル議論を行いました.各町会においては街の安全に向けた取り組みが進められているところであり,今後,一層の進展が期待されていますが,一方で,町会に積極的に参加されていない住民,同じ状況に置かれている近隣の地域への展開が課題とされています.そこで,第2部では町会毎に,(1)町会での取り組みとその課題,(2)取り組むべき課題,(3)具体的な進め方(第1歩の進め方)についての議論と,(4)グループでの質問づくりを行いました.        

3.ミニシンポジウム

 ここでは,まず第2部のテーブル議論の結果を各テーブルの代表者が発表し,情報を共有しました.町会で行われている取り組みには,水位ポールの設置,要援護者の所在の確認,高層マンションへの避難の口約束,防災訓練への参加,洪水ハザードマップの保管などがありました.地域での水害情報の共有や要援護者の所在の把握などが思うように進まないことを課題としてあげているグループが多数見受けられました.今後の取り組みの進め方としては,若い世代の取り込みやPTAとの連携といった町会の枠組みを超えた活動を行う,取り組みが進んでいる町会を参考にするなどがあげられました.質問には,行政が持っているデータを町会で使うことはできないか,他の町会と連携したいがどうすればよいかなどがあり,今後の取り組みにつなげていくための前向きな姿勢が見受けられました.
 最後に,各町会での今後の取り組み,及び,新小岩北地区連合町会としての今後の取り組みについて,町会の代表者の方に意気込みを語っていただきました.

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